平戸で歯科医院を開業して1年半、
最近少しずつですが、
定期健診に来る患者さまが増えてきました。
その反面、とりあえず痛みが出たから、
歯医者にきて、(この時すでに虫歯の進行は重度の場合がほとんどです)
仕方なく治療を受け、
2回目3回目から来なくなる人もいます。
とりあえず、仮歯入れてもらったから、、、
痛みがなくなったから・・・・。
途中で放置して次痛みが出るときまで・・・・
次歯医者に来る時は、
もうその歯は使えなくなっているはずです。
田舎の方では特に歯科の定期健診をうけるという習慣が、
もともと根付いていないません。
体の定期健診は会社勤めをしていると、
必ずおこなわれるのですが、
歯科定期健診はおこなわれません。
なぜでしょう?
「歯は虫歯になって痛くなったら治療すればいい!」
まだまだこのような間違った知識を持ってらっしゃる方が多いのが現状です。
でもこの考えは間違いです!!!
日本人の平均寿命である約80歳に至るまで20本の歯を保つことができれば、
たいてい満足な食生活をおくれます。
現実では80歳以上では、8本しか自分自身の歯は
残っていません。このために、高齢者の健全な食生活が確保できていません。
このような状況を改善していくために、定期的な検診と適切な指導で自らが
口腔内の健康に気をつけ、疾病の予防に努めることが望まれます。
定期検診については、1歳6ヵ月時検診、3歳時検診、学校歯科検診まででこれ以後においては、
全ての人に行われているとは言い難い状態です。
虫歯は、若年層では歯を失う一番大きなものですが、歯周疾患は比較的、低年齢より生じ、
特に30歳代以降から有病率が高くなり、40歳代を境に歯を失う率が急増します。そこで、歯周疾患検
診の40歳、50歳での「節目検診」としての位置付けが重要になってきました。
これらの効果を上げると、初期で自覚症状が乏しいため放置されがちな歯周疾患を減少させ、
消化器官の負担を軽減し、健康に寄与することによって、生涯自分の歯で食べる楽しみを味わえ
QOL(生活の質)の向上をはかれます。さらに、無自覚の方の早期発見、早期治療を促す事が
出来ます。これらの結果、虫歯の減少、治療費の節減にもつながります。
このようなメリットを理解いただき、例えば誕生日などの節目に歯科医院を受診されることを
お勧めします。
自分の歯がなくなった時のことを想像してみてください。
今は不自由してないからなかなか想像できないと思いますが、
歯を失ってからでは、後戻りできません。
若いうちから歯を大事にしてほしい!
切実にそう思います。
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